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塗装工事について②

塗装工事の質問にお答えします!

それぞれの塗料の特徴

塗装を行うお客様の声で最も多いのが「安くて高機能、高寿命な塗料が良い」というものです。
「インターネットでいろんな塗料の情報を見たけれど分かりづらい…」という声も多く聞かれます。

この記事では、屋根塗装・外壁塗装において良く使用される「知って損はない情報」
代表的な人気を誇る3つの塗料についてのメリット・デメリットを一覧でご紹介します。
塗料に関する基礎の知識を付け、工事前の選定材料にしましょう。

塗料の準備をする職人
塗料缶のアイコン①

シリコン塗料

屋根と外壁の塗装に数多く使われている、素材を選びにくい塗料です。
紫外線などの自然環境にもある程度強いとされ、耐候性があります。
更に価格も控え目なので、人気の高い塗料となっています。
適切な塗装を行う事で仕上がりも美しく、コストパフォーマンスに優れた塗料となります。

メリット・売れ筋商品のため、数多くの製品が存在する関連で、色や機能性の選択肢が非常に多い
・比較的安価で、ある程度の耐候性がある
デメリット・同じシリコン塗料でも値段に大きな開きがあるものが存在する
・性能は価格に比例し、最高性能ではない
塗料缶のアイコン②

フッ素塗料

今現在、耐候性の非常に高い塗料として挙げられます。
そのため、建物の美観を長期的に保つことができます。
また、塗装サイクルを長く保つことが出来るため、長く建物に住む予定である場合におすすめです。
反面、材料の価格はシリコン塗料と比べ割高になります。

メリット・公共の建物にも採用されているように、信頼性のある耐候年数と機能性がある
・美しさが持続し、さらには耐候年数を長くするためのオプションがある塗料も存在する
デメリット・高機能なだけあり、価格が高額
・職人の腕次第では塗料の強みを発揮できない
・艶を抑えづらい
塗料缶のアイコン③

無機有機複合塗料

こちらもフッ素塗料と同じく、耐候性が非常に高い塗料です。
紫外線の影響をかなり軽減する事ができ、長期間塗膜が美しく保たれます。
最高級グレードの塗料ですので、機能性や耐久性は保証されていますがそれに伴い、価格は割高となっています。

メリット・抜群の耐候年数と防汚性がある
・燃えにくい塗料となっており、建物を火災に強くできる
デメリット・高機能なだけあり、価格が高額
・ひび割れしやすい製品もあるため、塗れる箇所が制限される
・艶を抑えづらい

水性塗料と油性塗料の違い

上記でご説明した塗料にはそれぞれ「水性」と「油性」があります。
この項目では、それぞれの特徴などを詳しく解説します。
塗料は、「合成樹脂」「顔料」「添加物」を成分として製造されています。
実はこの成分だけを屋根や壁に塗ることは出来ません。
塗装する前の準備として、これを希釈するのが必須となります。
希釈方法は2通りで「水」か「溶剤(シンナー等)」です。
この希釈に何を使用するかで「水性塗料」になるのか「油性塗料」になるのかが変わるのです。

主な塗料成分のイラスト
希釈される水性塗料イラスト

今現在、外壁の塗装を行う上では水性塗料を使用する場合が多いです。
以前は油性塗料に比べ耐久性で劣っていた水性塗料ですが、研究が進み、どちらも価格や耐候性に違いが無くなってきました。
水性塗料の大きな特徴として、水を使用しているので、シンナーのような強い臭いがありません。
ご自身やご家族の健康問題の心配をされたり、ご近所へ迷惑の掛からないよう配慮して使用される方が多いです。
また、水を使用した塗料のため自然環境に優しいといった側面も持ち合わせています。

油性塗料の特徴

希釈される油性塗料イラスト

油性塗料は耐久性に優れていると言われるため、外壁より直接紫外線や雨を受ける屋根の塗装に向いた塗料として使用されています。
長期間塗膜を美しく保ち美観が保持できる特徴があります。
また、鉄部などの表面が滑らかな材料への塗装には油性塗料が適している面もあります。
反面、シンナー等を溶剤として使用するため、臭いが強いというデメリットもあります。

塗料の艶による違い

塗料の艶の度合い図

上記表のように艶には5段階あります。
艶が強ければ強いほど、塗膜が滑らかになり光沢が生まれます。
一方艶消し塗料は、塗膜表面がマットな雰囲気となり、独特な高級感を演出できます。
艶の度合いで建物のイメージがガラッと変わります。
艶有りと艶消し、どちらを選べばよいか分からない場合は下記の表をご参考に選んで頂ければと思います。

スクロールできます
艶有り艶消し
メリット・基本的に艶がある方が耐久性が高い傾向にある
・汚れが付着しにくい
・メーカーが多数の商品を開発しているので選択肢が多い
・見違えるような、美しい塗膜になる
・塗り替えてから耐候年数まで雰囲気に変化が出づらい
・独特の高級感がある
・和風の建物等に非常にマッチする
デメリット・艶の調整を行うと耐候年数が減少する可能性がある
・艶が持続するのは塗装から数年程度
・安っぽく見えてしまう場合がある
・艶有りに比べ耐候年数が下がる可能性がある
・あまり流通しないため塗料の種類や色に限りがある
・価格が高くなる傾向にある

塗装サイクルを意識した塗料選びを!

一般的な住宅を塗装する箇所と言えば、大きく分けて「屋根」と「外壁」です。
塗装を行う際は、基本的にこの2つの箇所のメンテナンスサイクルを合わせる必要性があります。
その理由をこれからご説明します。
例えば屋根をシリコン塗料で、外壁を無機塗料で塗装した場合、どのような事が起こるでしょうか。
耐候年数の比較的低いシリコン塗料で塗装した屋根の劣化が、外壁に比べ早い恐れがあるのです。
これは建物の置かれている立地や自然環境に応じ多少の違いがありますが、耐候年数の違う塗料を選ぶというのは、後の塗装サイクルが狂ってしまう可能性があるのです。
塗装を行う際は足場を組みます。
塗装サイクルが狂い、1回目は劣化が早まった屋根屋根だけ塗り、2回目は外壁だけ塗る、という事を行ってしまうと、結果的に高額になりがちな足場を2回建てる必要が生じるという事です。
だからこそ「1回の塗装で、屋根と壁の全体を耐候年数を合わせて塗る」というのが最もおすすめで賢く、お財布に優しい方法なのです。
耐候年数の違いにより、どのような塗料の選択をするのか考えましょう。

塗装職人のイラスト

まとめ:塗料選びは予算と目的で選ぶ

上記内容を全て理解した上で塗料選定の際には下記の情報を整理して、決定しましょう。

塗料は耐候年数や性能・機能が良ければ良いほど高額になります。
ですが高価だからと言って、それがお客様に最適だとは限りません。
建物が晒されている環境の考慮はもちろん、お客様の悩みの度合いにより塗料を選定するのが一番最適です。

高額なため、失敗が許されない、それが「塗装工事」です。
最適な塗料を選び、大満足の塗装工事を目指しましょう。

予算現在の状況から、塗装工事でどのくらいのコストを掛けられるか
塗装は屋根・壁の両方を同時に行うのか
耐候性や機能塗装により、どのくらい建物を保護したいか
建物にどのような機能をもたせるか
色や艶どんな色や艶の度合いが好みか
塗装サイクル何年後に再度塗装する事を計画しているか

戸建て住宅の屋根・外壁塗装をご依頼頂いた後の工事の流れは、以下の通りとなります。
トラブル防止のため事前に行う近隣へのご挨拶や、お打ち合わせを含めると大まかに2週間程度の作業時間を確保する事が分かります。
また、この期間に関しては悪天候の影響等により、前後する場合があります。

工事工程表
STEP
足場仮設工事作業時間1日程度

職人や検査者が安全に作業する為、高所にかかる足場を設置します。
足元が悪い現場では、塗装作業や養生が出来ません。
スムーズかつ安全に施工する重要なポイントとなってきます。
また、足場回りにメッシュシートをかけ、高圧洗浄の水や塗料が飛散するのを防ぎます。

STEP
高圧洗浄作業作業時間 屋根・外壁合わせて1日

足場設置の次は、旧塗膜のほこり・コケ・カビ・火山灰などの汚れを取ります。
外壁面にチョーキング現象が進行している場合は、顔料を洗い流します。
この工程では、鉄部や木部の洗浄も行います。
塗装面の汚れをあらかじめ取る事で、塗装時に塗料の接着が良くなります。
洗浄時には、高圧洗浄機のエンジン音が発生します。

STEP
養生作業作業時間1日程度

高圧洗浄作業が終わると次は養生作業です。
塗装しない部分に塗料が誤って付着するのを防止する為、丁寧に行います。
テープやビニールのシートで隙間を埋め、塗装を綺麗に仕上げる為の大切な作業です。

STEP
下地調整・補修作業作業時間 1日程度

塗装工事を行う上で大事な工程が下地処理です。
不具合の発生している面には、塗装しても防水機能を付与できません。
必ず下地処理を行わなければ、その後の下塗り~上塗り工程には移りません。
※一般的に、下地処理は塗装工事後見えなくなります。
非常に手を抜きやすい箇所となるので、しっかりとした処理が求められます。

・外壁のひび割れ(クラック)の補修…シーリングを充填します。
・サイディング壁の目地部分のシーリング劣化…シーリングの打ち替えを行います。(原則、モルタル壁には目地はありません。)
・窓廻りの補修…劣化した状態のシーリングの亀裂の上からシーリング材を充填します。
・塗膜の補修…塗膜の膨れ・剥がれ等の弱った塗膜をケレンし、剥離します。
・ケレン…塗装面をやすり等で削ります。鉄部は錆取りを行います。
・錆止め…鉄部にはケレンの後にしっかり錆止めを塗ります。
・雨漏りの補修…原因となる箇所の屋根下地にルーフィングシートを貼り、屋根材を葺き直します。

STEP
下塗り作業時間 屋根・外壁それぞれ1日ずつ 計2日

下塗り作業は外壁塗装の基本にもなる、重要な工程になります。
専用の塗料を塗布し、外壁面を均一にします。
外壁材と塗料との密着を高め、塗料の染み込みを防ぐために行います。

STEP
中塗り・上塗り作業時間 屋根・外壁それぞれ2日ずつ 計4日

下塗り後、仕上げで通常塗料を2回塗ります。
同じ塗料を使って2度塗るので、厚みのあるきれいな外壁に仕上がり耐久性も高めます。

STEP
各部塗装作業時間 1日程度

塗装工事は屋根や外壁以外の場所にも行います。
これらの塗装は「付帯工事」とも呼ばれます。
木部・鉄部の美観保護、耐久性を向上します。

木部の塗装 ・・・ 破風板、窓枠、戸袋、格子、軒天 等
鉄部の塗装 ・・・ 雨戸、手摺・ベランダ 等
その他塗装 ・・・ 雨樋 等

STEP
完了検査作業時間 1時間程度足場解体作業時間 1日程度

・施工前に発生していた外壁・屋根面、木部・鉄部の補修はきちんと完了しているかを検査
・塗装部分にムラが無く、美しく仕上がっているかを点検
・塗り残し・塗り忘れが無いか建物の周りを全て点検
・エアコンの室外機等、工事中に移動した物の復旧が終わっているか 等

目視や触診でのチェック・確認終了後、最後に足場解体・養生の撤去・周辺の清掃をし、施主様に報告すれば工事終了となります。

住宅模型

屋根・外壁の工事工程紹介

各行程の詳細な作業内容に関してご不明な点がある場合は、当社スタッフまでお気軽にご相談ください。

詳しい日程を知りたいなら「工事工程表」の請求を

工事工程表

上記の日数は、建物の規模(塗装面積)により大きく変わります。
例えばマンションであれば戸数と階数が、戸建てより圧倒的に多くなります。
そういった大型物件の塗装を依頼する際は、塗装会社に、工事の工程表の提出をお願いすることが大切です。
「工事が行われる期間=足場のかかる日数」になります。
その足場が掛かる期間は、住人にとってストレスになることもあります。
ですので工事の完了日数をあらかじめ理解し、説明しておく事が塗装業者の常識、と理解した上でお気軽にご依頼下さい。

Q.屋根・外壁塗装料金の内訳

足場の掛かった塗装現場

外壁塗装の費用内訳は、
主に「塗料・養生資材代」「工事代(人件費)」「足場代」「その他工事費・営業経費」です。

屋根・外壁塗装に関して、単に塗装工事をするとは言えその詳細と中身には様々な工程や雑費用が含まれます。

ただ塗装するだけであればどの塗装業者でも大体同じ見積金額になるはずですが、保証内容・アフターサポート・サービス・下地診断に基づく各工程・工法・材料仕入先(メーカー直販等)の違いにより金額変動があるのが現状です。
ハウスメーカーや施工業者の体制・様々な工法・建物に対しての考え方があるため、見積を複数社で取り、お客様のご自宅に合う施工内容・メンテナンスプランを見極め、家を綺麗に長持ちさせる工事をお選びください。
『より良い工事をより安く施工したい』という願い、これは当然のことですが、まずは見積もり価格が信用できる業者を探し相談しましょう。

Q.過剰な割引または格安業者の仕掛けとは?

塗装工事料金の内訳は、施主様の支払う屋根・外壁塗装工事の料金が塗料等の材料費と、職人の人件費だけでおよそ55%の数を占めます。
この点が、屋根・外壁塗装の手抜き工事が多いと言われる要因でもあります。 

例えば、新車や家電はどこで買っても商品が同じです。
そのため無理な値引きをして販売店が赤字になったとしても、商品に変わりはないので質に問題はありません。

対して塗装工事は、塗料が同じものでも塗装を行う職人次第で完成度が全く変わります。
結果として無理に値引きをお願いしてしまうと、手を抜かれる可能性があるのです。

悪質リフォーム業者のイラスト

Q.手抜き工事をする塗装業者の得る利益

ボロボロになった家のイラスト

「屋根・外壁塗装業者は材料費節約の為、塗料を水で薄めて使う事があるらしい」
実はそれだけでは説明が付かない点があります。
「人件費の節約」です。

塗料を規定の量で希釈すると、粘着性があるためローラーでの塗装には重みがあります。
そのため重労働になり、作業時間が掛かります。
これを規定以上薄める事により粘着性が弱くなり、まるで水を塗っているかのような作業スピードが可能になります。
最終的に、1日に塗れる範囲が多くなるので、施工日数を短縮し人件費を安くするというカラクリです。

他に3回塗りを2回塗りにするといった手法も同様です。

材料費と人件費を同時に安くすることで、正当な仕事をしている会社にはできない割引をする業者があります。
相場より過度に安い見積書の提示には、細心の注意を向けるようにしてください。

Q.過度な割引をする訪問販売の仕掛けとは?

上記の事例から過剰な割引を引き受ける塗装業者の手法が分かったと思います。
また、過度な割引をする訪問販売にもカラクリがあります。
例えば飛び込みで来た業者が「今契約をすれば特別に200万円が100万円になります!」というような事例があったとします。
こういった業者の見積りを注意して見ると、外壁の塗装面積を大きめに見積もっていたり、塗料自体の単価をあらかじめ高く設定しています。
つまり元々高い金額を提示をし、見せかけの割引でお手頃価格だと思わせる手法です。
以上の注意点を意識して、見積書に目を通すようにしてください。

見積書のイラスト