対応エリア(離島を除く鹿児島県全域)
鹿児島市・鹿屋市・枕崎市・阿久根市・出水市
・指宿市・垂水市・薩摩川内市・日置市・曽於市
・霧島市・いちき串木野市・南さつま市・志布志市
・南九州市・伊佐市・姶良市・薩摩郡さつま町
・姶良郡湧水町・曽於郡大崎町・東串良町
・肝付町・錦江町・南大隅町
お問合せ
株式会社サクシード
〒892-0805
鹿児島県鹿児島市大竜町13-12 上園ビル2F
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜日・祝日
いつも当社ホームページをご覧いただき、誠に有難うございます。
代表の池田です。
屋根の劣化は、建物全体に大きな悪影響を及ぼします。
だからこそ、いつも健康に保っていきたいものです。
今回の記事は、そんな屋根に使われている2つの建材「スレート」と「ガルバリウム鋼板」に焦点を絞りご紹介します。
比較記事になりますので、屋根の工事を考えている方は是非参考にお読みください。

この項目では、今現在の屋根に普及し、使用されている主流の建材をご紹介します。
それぞれ施工の方法や耐候性、自然災害への強さなど様々な特徴があります。
建材の種類を知り、葺き替えなどの大型リフォームの際の判断材料としてお役立てください。
スレート屋根材は、住宅や建物の屋根に使用される薄くて平らな板状の屋根材です。
以前のスレートはアスベストを含んでいましたが、健康被害の発覚で法律的に規制されました。
現在ではアスベストの代わりにパルプ繊維、ガラス繊維、ポリプロピレン繊維などの安全な素材が使用されています。
日本では、化粧スレート(コロニアルやカラーベストなど)が主流で、天然石を薄く切り出した天然スレートとは異なり、セメントと繊維を混ぜ合わせて形成されています。
垂木の上に野地板と呼ばれる下地を設置し、その上からアスファルトルーフィングシートを貼り、更にその上にスレート材を葺く形となります。
さまざまなデザインや色が選べるため、多くの住宅で採用されています。

ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンを含む合金メッキ鋼板です。
上記成分を含むことにより、耐食性や耐久性が非常に高く、金属屋根の中でも人気があります。
以前は金属製の屋根と言えば「トタン」でしたが、こちらは錆びなどにも強いものとなります。
屋根屋さんではなく、一般的に板金工事の業者が行う工事となります。
住宅の屋根・庇・破風板・水切りだけでなく、倉庫や工場、商業施設など幅広い用途で使われています。

この記事では詳しく扱いませんが、粘土を成型して釉薬(ゆうやく)を塗り、高温で焼き上げた瓦です。
記事の下部にてメリットやデメリットを少しだけご紹介しています。

この項目では、屋根材選びのポイントをご紹介します。
ご自身の条件にあった屋根材を選びましょう。
皆さんが屋根の選定をするうえで一番初めに考えるのがこの「価格」ではないでしょうか。
施工価格が高い屋根材は、比例して非常に優れている製品です。
高額な製品を選べば、最高の機能を持ち、耐久性も優れます。
ただし、今後の建物に対する計画や、かけられるコストにより、屋根工事に使用する建材を慎重に検討する必要があるのです。
まずは様々な屋根材の種類見積もりを依頼してみましょう。

屋根だけに限らず、リフォーム工事は施工してからが始まりです。
長時間、雨風や紫外線の環境に晒され続ける屋根ですから、耐久性にはこだわりを持った方がよいでしょう。
防水性能や自然災害や防災への強さを考慮した選定が大切です。
また、台風が多く通り過ぎる地区にお住いの方など、強風による心配がある場合には尚更こだわりを持つべきだと考えます。

屋根は長期間自然環境に晒されると、劣化していきます。
耐候年数を過ぎて放置された屋根材は、塗装などのメンテナンスを施さない限り、ボロボロになってしまいます。
だからこそ塗膜による屋根材の保護が重要となるのです。
塗膜の色褪せや剥がれ、苔の繁殖が発生すると塗装メンテナンスが必要な時期となります。
屋根材によりどのくらいのスパンで塗装メンテナンスを行うかを考え、その際にはどのくらいの工事金額が掛かるのかをあらかじめ算出しておくと良いでしょう。
また、塗料によるメンテナンスが不要な屋根材も存在します。
そういった知識も持ち合わせた上で、選定する事がおすすめです。

ここからは、上記の3つのポイントを踏まえ、それぞれのメリットでデメリットをご紹介します。
大切な情報ですので、是非ご覧ください。

金属屋根や瓦屋根に比べ、スレート屋根材は材料費や施工費が比較的安価です。
新築やリフォーム時のコストをできるだけ抑えたい方に最適です。
カラーバリエーションが豊富で、モダンから和風まで幅広い建築スタイルに対応が可能です。
また、様々な製品から選べるのも良い点です。
コロニアル材はセメントと繊維を混ぜ合わせた素材です。
一見重そうに聞こえるかもしれませんが、薄いので意外と軽い素材です。
軽量であるために、建物全体の耐震性が向上する効果が期待できるのもメリットです。
コロニアル材は平らで薄く軽量です。
そのため、施工性が非常に高い建材として知られています。
工期を短縮できる可能性も有ります。

一般的なスレートの耐用年数は20~30年程度と言われています。
ですから、比較的早く劣化が訪れます。
塗装などでのメンテナンス頻度が上がることがデメリットとして挙げられます。
コロニアル材は厚みが無い、薄い板状の素材です。
また、主成分がセメントなので割れやすいという特徴があります。
台風などの強風時には気を付けて観察しておく必要があります。

葺き替えを行った場合、瓦屋根と比べて1/10程度の軽さになります。
建物の重心が下になるため、耐震性能がかなり高くなることが期待できます。
ガルバリウム鋼板は、金属屋根ですが、錆に強く長寿命であることも特徴に挙げられます。
沿岸地域での腐食リスクも低いと評価を受けています。
耐候年数も30~40年と長持ちなため、コストパフォーマンスが高い建材とも言えます。
金属屋根独特の質感になるので、シンプルでシャープなデザインが大変魅力的です。
シンプルモダンな住宅デザインを行う上で、最適な建材として利用されるケースが多い建材です。

ガルバリウム鋼板の屋根は基本的に錆びにくいという特徴があります。
しかしながら、屋根材表面の細かい傷や、切断を行った面からサビが発生する事例もあります。
また、建材の種類によっては沿岸地域に設置した際の製品保証を行っていないこともあるので、事前に調べておく必要があります。
もう一つの選択肢であるスレート屋根と比べた場合、工事価格が高額になる傾向にあります。
ガルバリウム鋼板を使用した工事には、瓦の葺き替えには無い、板金の特殊加工技術が求められます。
そのため施工金額が上がるのです。
また、本体の材料費が高いことに加え、断熱材が付いている場合は更にコストが掛かります。
ガルバリウム鋼板は金属です。
この金属ですが、熱伝導率が高いという特徴があります。
この熱伝導率の高さが原因で、寒暖差で結露が発生する事もあります。
そのため事前に屋根裏の断熱施工がされているかを確認した上で、工事をする必要が出てくるのです。
ガルバリウム鋼板は薄い金属の板です。
そのため雨水などの落下音で振動しやすく、室内に音が響いてしまうことがあります。
また、金属製の屋根の特徴として、熱を持ちやすい特徴もあります。
そのため、屋根裏に断熱材が入っていない場合などには、室内温度がわずかに上昇してしまう可能性があります。
こういった問題には、どちらにも屋根裏への断熱材の施工が有効となります。
上記特徴を理解した上で、こちらの表をご覧ください。
屋根材を選定する上での参考になるかと思われます。
| スレート屋根 | ガルバリウム鋼板屋根 | |
| 素材 | セメントを主とする板状の屋根材 | 錆びにくい加工がされたメッキ鋼板 |
| 重さ | 瓦屋根のおよそ1/3 | 瓦屋根のおよそ1/10 |
| 耐久性 | 20~30年程度 | 30~40年程度 |
| 大きなメリット | 初期の工事価格が安い | 軽量で耐久性がある |
皆さんが一番気になるであろう工事価格ですが、スレートとガルバリウム鋼板を比較した場合、スレート屋根の方が安価である傾向にあります。
単純に屋根材本体が安い、というのもありますが、その他にも理由があります。
それは施工のしやすさにあります。
前述したように、スレートは軽く薄い屋根材です。
屋根の形状によって、非常にスムーズに屋根材を切断する事が出来るため施工料金を抑えられます。
他にも安価になる理由として、施工時に必要となる部材が少ないことも理由に挙げられます。

スレートとガルバリウム鋼板の屋根材には明確な耐久性の違いがあります。
一般的にスレート屋根であれば、20~30年程度。
ガルバリウム鋼板の屋根であれば、30~40年程度です。
また、強風で物が当たっても、割れる事が無い屋根材です。
ただし、前述したように金属屋根はお住まいの場所によっては使用する事をお勧めできない事例もあります。
沿岸部に建つ建物であれば塩害が心配されるため、単純に耐久性だけで選ぶのではなく、環境要因を考慮した選定を行いましょう。

デザインで屋根材を選定する場合、こればかりは好みで選ぶことをお勧めします。
スレートは、安価であるため色やデザインの幅が広く設定されています。
一方ガルバリウム鋼板はシンプルでシャープなデザインです。
ご自宅にどのようなデザインが合っているか想像できない場合は、リフォーム業者に製品のパンフレットを請求するか、仕上がり予想図を作成してもらい、イメージを掴むようにしてください。

上記スレートとガルバリウム鋼板屋根材の他にも「陶器瓦」という選択肢もあります。
この陶器瓦は「粘度瓦」の一つで、瓦表面に釉薬を塗布し、1000度以上の高温で焼かれる屋根材です。
陶器なので非常に耐久性があり、寿命が長い屋根材です。
また、塗装などによるメンテナンスが必要ないため、長期間美しい状態を保つことができます。
見た目にも高級感があり、最近瓦での葺き替えを行う場合における人気の選択肢です。
近年では太陽光パネルを設置できるタイプもあり、適切に施工すれば暮らしの悩みと施工時の悩みを同時に解決する事も出来ます。
一方、重量がかなりあるため、家の耐震性に不安を持っている場合は使用できません。
耐震性の確認を行った後に設置することをお勧めします。
また、一枚一枚の瓦が陶器で出来ている為、施工価格が高額になる傾向にあります。

こちらは屋根材の種類とは話が変わりますが、葺き替えではなく屋根カバー工法という選択があることはご存じでしょうか?
簡単にご説明すると、既存屋根材の上から、新たな板金屋根を設置する工法の事です。
近年人気のある屋根リフォームとなっております。
既存の屋根を撤去しない為、施工金額が比較的安価で済みます。
また、屋根の層が一層増えるため、耐熱性や防音性の向上が期待できます。
金属屋根なので重量があまり無く、耐震性能にあまり影響を与えないという特徴もあります。
カバー工法についてまとめた記事を作成しておりますので、興味がある方は是非下記リンクよりお読みください。


いかがでしたか?
スレートとガルバリウム鋼板の違いについてご理解いただけたでしょうか?
「屋根の瓦」と一言で言っても、その種類や中身は全く違う事が分かります。
屋根のリフォームをお考えの方は、是非建物に最適な建材の選定を行ってください。
また、依頼する際は複数の会社に相見積を取るようにしましょう。
屋根の健康が、建物全体の快適に繋がります。
